鋳物にもいろいろな種類があるので、ショットブラストする機械も異なります。鋳造用ショットブラスト機を選択するための一般原則は次のとおりです。
1. 鋳物の特性(サイズ、品質、形状、材質など) 生産バッチのサイズ、鋳物の種類、使用要件がショットブラスト機を選択する主な基礎となります。
2. ショットブラスト装置の決定は、洗浄前に生産プロセスと合わせて考慮する必要があります。サンドブラスト後は鋳物の表面を可能な限り洗浄し、洗浄に好ましい状態を作ります。ショットブラストと砂除去プロセスを採用する場合、バッチ生産では、砂除去と表面洗浄を2つのプロセスに分割し、2セットの装置で実行する必要があります。
3. 電気油圧式砂除去は、砂の除去が困難なインベストメント鋳物や、複雑な内部空洞と中子の除去が困難な鋳物に使用できます。油圧部品やバルブ鋳物など、複雑で狭い内部空洞と高い清浄度要件を備えた鋳物には、電気化学的洗浄が便利です。
4. 多品種、小ロット生産の場合は、鋳物サイズに適応性の高い洗浄装置または 2 種類の搬送装置を選択する必要があります。品種が少なく大量の生産の場合は、効率的なショット ブラスト装置または特殊なショット ブラスト装置を選択する必要があります。
ドライクリーニングとウェットクリーニングの両方で洗浄要件を満たせる場合は、汚水を出さないドライクリーニングを優先する必要があります。ドライクリーニングの場合は、高効率でエネルギー消費量の少ないショットブラスト機を最初に検討する必要があります。複雑な表面や空洞を有する鋳物には、鋳物のサイズや生産ロットに応じて、洗浄時に揺動や移動が可能なかご型、マニピュレーター型、フック型のショットブラスト機を選択できます。